VEMI Tech Ripples

Small drops of code, making waves.

WSL2 (NAT) 環境で Antigravity のブラウザ連携を正常に動作させる方法

Google Antigravity、みなさまいかがお使いでしょうか?
Claude 4.5 Opus もがっつり使い倒せて、非常に重宝しています。

さて、Antigravityの目玉機能であるブラウザ連携ですが、NAT接続のWSL2環境ではネットワーク制約があり、初期設定のままでは動作してくれません。

直面した問題

  • NAT接続のままだと、Antigravity から Windows 側の Chrome に接続できない。
  • 逆に、ブラウザから WSL 側の /onboarding へのアクセスも遮断される。
  • 「WSLのネットワークモードを MIRROR モードに変える」のがインターネッツ上では定石となっているようですが、これはこれでネットワークトラブル(VPN関連など)が多いので、避けたいところ。

そこで、 NAT 接続のまま WSL Remote 接続している Antigravity からブラウザ連携を行う 、2026年1月現在の手順をまとめました。

肝となるのは以下の2点だけです。

  1. Chromium ベースブラウザを CDP モードで事前起動させる Workflow を作成する
  2. 上記を Rule として Antigravity に覚えさせておく。プロンプトも「 /start-browser で確認して。」でOK。

設定手順

1. Workflow の設定

以下のファイルを作成して、Global Workflow として読み込ませます。
これにより、WSL内部でブラウザを「制御可能な状態」で立ち上げることができます。

ファイルパス: ~/.gemini/antigravity/global_workflows/start-browser.md

---
description: browser_subagent用にCDPモードでChromeを起動する(WSL2環境)
---

# Browser Subagent用 Chrome起動

WSL2環境で browser_subagent を使用するために、CDPモードでブラウザを起動します。

## 前提条件
* Chromiumベースブラウザがインストール済みであること(`google-chrome-stable` または `chromium-browser`)  
  未インストールの場合は、 `google-chrome-stable` のインストールを推奨

## 手順

// turbo
1. 既存のブラウザプロセスを終了し、CDPモードで再起動:
```bash
CHROME_BIN=$(which google-chrome-stable 2>/dev/null || which chromium-browser 2>/dev/null) && \
pkill -9 -f chrome 2>/dev/null; pkill -9 -f chromium 2>/dev/null; sleep 1; \
$CHROME_BIN --remote-debugging-port=9222 --remote-debugging-address=127.0.0.1 --no-first-run --no-default-browser-check --user-data-dir="$HOME/.gemini/antigravity-browser-profile" > /dev/null 2>&1 &
```

// turbo
2. 起動確認 (ポート 9222 が応答するか):
```bash
sleep 3 && curl -s [http://127.0.0.1:9222/json/version](http://127.0.0.1:9222/json/version) | head -n 3
```

## 注意
* 開発環境(WSL)の再起動後に毎回実行が必要です。
* ブラウザにアクセスするには、`google-chrome-stable` または `chromium-browser` を使用して下さい。

2. Rules の設定

Antigravity の Global Rules に以下の定義を追加します。
これを書くことで、AIが「ブラウザを使う前に自分で準備する」ようになります。

## Browser Subagent (WSL2 Environment)
Before using the `browser_subagent` tool in a WSL2 environment, you MUST first run the `/start-browser` workflow to launch Chrome/Chromium in CDP mode. Without this step, browser_subagent will fail with "CDP port not responsive" errors.
Global Workflow: `/start-browser`

トラブルシューティング

/onboarding への接続が試行され、404エラー(接続できない)が出る場合

WSL側から起動されたCDPブラウザに、以下の Antigravity 拡張機能を直接インストールしてください。

Antigravity Browser Extension - Chrome Web Store

会話が長くなるにつれてブラウザの起動方法を忘れる場合

会話が長くなるにつれて、Rulesを忘れることがあります。
そんな場合は、「/start-browser でブラウザ接続して!」とWorkflowの存在をもう一度教えてあげてください。


これで、NAT環境のまま快適なAntigravity × ブラウザ連携環境が手に入ります。


  • 2026/01/07 Workflow上の指示の安定性を向上させるための修正を行いました。
  • 2026/01/08 同上(Workflowが認識されない場合があるため、Global Workflow であることを明記)
  • 2026/01/13 トラブルシュート追記